静岡大学 井上研究室

当研究室では

私たちは、素材として驚くべき特性を持つカーボンナノチューブ(Carbon nanotube:CNT)に関する研究を行っています。CNTは、直径がわずか数nmと極めて小さいが、長さが数mmにも及ぶ繊維状の結晶体です。この素材は電気や熱を効率的に伝導し、非常に高い引張強度を持っており、そのためさまざまな分野で応用が可能です。

ただし、現在でもCNTを数m以上に合成する方法は見つかっていません。当研究室では、CNTの合成反応中のさまざまな反応過程を詳細に調査し、新しい手法でこの課題に取り組んでいます。

同時に、合成されたCNTを様々な技術に活用する研究も行っています。CNTの向きを整えた素材の開発や、センサー、リチウムイオン電池、キャパシタなどへの応用研究に取り組んでいます。また、非常に高い強度を持つCNT長繊維の研究も進めています。これらの研究を通じて、CNTが持つ可能性を最大限に引き出し、新たな応用領域の開拓に貢献できるよう努力しています。

SEMの天板を交換

電界放出型走査電子顕微鏡(日立ハイテク SU-8030)の天板が割れていたので、新しいのに交換しました。天板の中は空洞なので、体重をかけるとひび割れてしまいます。 新しい天板に交換して、ひび割れだけで …

論文「アルミニウム中間層を用いた界面熱抵抗の低減によるCNTフォレストの熱伝導特性向上」Carbonに採択

林孝祐君が修士研究で取り組んできた「CNTと金属の界面熱抵抗を低減するためのアルミニウム中間層によるフォノンブリッジング効果に関する研究」が論文誌「Carbon」に採択されました。林君、論文採択おめで …

卒業式

修士2年の黒野陽斗君、後藤聡汰君、林孝祐君、学部4年の池田蓮君、藤本健斗君、村上義直君が卒業しました。就職する修士の3人と池田君は、今後の益々の活躍を期待しています。修士に進学する藤本君と村上君は、引 …

大掃除と忘年会

2024年の締めくくりに、研究室を大掃除しました。いつものCNT合成室がとてもきれいになりました。 大掃除の後は、今年最後の研究室活動の忘年会を開催しました。今年もお疲れさまでした。新年あけると卒業生 …