修士2年林竜弘君が研究してきたCNT合成メカニズムに関する論文が論文誌Japanese Journal of Applied Physicsに採択されました。
当研究室で開発した塩化鉄をCNT成長触媒に用いる合成方法における触媒の挙動を研究しました。本法では、塩素がCNT成長を促進する効果があるので、触媒における塩素の作用を透過型電子顕微鏡や元素分析などを行いて調査しました。その結果、微量な塩素の添加によりセメンタイト触媒が軟化し、成長速度が大きくなるとともにアモルファスカーボンの過析出を低減することを明らかにしました。
A Study on the growth enhancement effects of chlorine on carbon nanotube forest in chloride-mediated chemical vapor deposition
Tatsuhiro Hayashi, Motoyuki Karita, Takayuki Nakano, Yoku Inoue
Japanese Journal of Applied Physics, in press
DOI: 10.35848/1347-4065/abf087